2014年12月21日

広報戦略のイノベーション(!?)

※ 個人的雑感です。

 

戦略ってなによ、と思うことがある。広報戦略という言葉を聞くたび、わりとよく。

ここ20年ぐらいでそれが1回転半ぐらいした最近、ちょっと今までの戦略思考を変えよう、と思い始めた。


そもそも広報は、企業が存続することが前提で、そのためにいつ、だれが、どこで、なにを、どのように発表して

会社の認知、理解を促してファンやお客様を増やすかを、その会社の経営理念、長期的展望、

製造や営業やマーケティングの体制などと連動しながら計画実行する(まぁ、べき論だけど)。

その方策を、いってみれば広報戦略という。

 

もちろん、予算や組織などの都合上、長期的なことや全体的なことはいったん置いといて、

目の前のスタートダッシュや一製品などの短期的な広報施策を立てることもあるけど、

まぁそこにも各論的な論理、いわゆる広報戦略がある(はず)。

 

つまり広報活動を展開する以上、戦略は不可欠(べき論だけどね)。

それがときどき、センリャクの言葉遊びになっているんじゃないかと思う場面に出くわしたりする。

とはいえ、当たり前と思っていることを全社、関係者全員で確認することが必要なので、

オーディエンスの皆さまがよろしければよろしいかと思いますけれども。

 

かくして、上記の疑問がときどきふわっと湧くことがありつつも、

かれこれずっと広報活動をセンリャク化してきたような気がするのですが、はたと気づいた。

どう戦うかのセンリャクを考えながら、わたくし、その実、ほぼ他者(社)を攻めることしか考えてなかった!ということに。

 

キャリアの最初の10年、15年はITが中心だったので、他ベンダーの動向を常にwatchして、

他社より優位に立つための広報戦略を考え、戦いとは人とのイクサだと捉えていた

 

同様に、自身のキャリアや自社についても組織や業界のなかで他をノしてどう上に上がるか、を考えていた。


しかし、ここにきて、フォントとスポーツにホレた、ヤられた。思いっきり戦略観が変わってきた。


フォント制作は、デザイナーたちが何千何万におよぶ文字は将来どうあるべきかを考えて

デザインポリシーやチームを作り、毎日こつこつ一文字ひともじ作り続ける事業(メーカーによると思うけど)。

ここで、目の前の競合の小さな動きに囚われることはあまり意味がなく、

あくまでも自分たちが作るべきと思うものをひたすら作っていくことが、事業存続と成長のカギ(だと思う)。

それって、他人・他社でなく、自分や時間や現状との戦いだよね。

(参考 ITmedia ニュースSankeiBiz) 

これは、競合他社比較しても意味ないわ。

・・・なんとも、じわじわくる衝撃。


スポーツは、分析を伴う革新が進んでいる。

スポーツチームの選手、指導者、オーナーや、それを支えるアナリストやテクノロジー企業たちが、

現状や既存の制約に挑み、いかに強くなり、いかにファンを増やしてチーム、リーグ、イベントを運営するかを練る。

ここで真に競うべきは、目の前の試合の相手ではなく、これまでのあり方だったりする。

これに着眼したテクノロジー企業は、これまでの競合他社との戦場からホワイトスペースへと動き、革新のために必要なことは、と社会に向けた新しい視点で語り出している。

(参考 NewsPicks記事NewsPicks対談

・・・いいわ、ホレたわ。


ちょっとわたくし、フォントとスポーツとの出会いで、考え方変わってきました。

勝手に自分の中で化学反応。

言っていいですか?

「めざせ、不戦勝」に。

 

ゆとり世代でなくバリバリ昭和世代のわたくし、

しかも成長するアジアのなかで老いゆくジャパンに住んでいてこう言うのは、不遜かと存じますが、

今持つべき視点は、他人と戦わずして己との戦いに勝つ、です(思いっきり個人的に)。

もう一回言っていいですか?「めざせ、不戦勝」

これ、今後の広報戦略策定にもキャリア構築にも、参考にしたいと思います(適宜ね)。


と目覚めたつもりで念のためにWikiさまを参照すると

戦略(せんりゃく、英: Strategy)は、一般的には特定の目標を達成するために、長期的視野と複合思考で力や資源を総合的に運用する技術・科学である。日本語の戦略が含意する攻撃・攻略対象などの敵対者の存在は前提とはなっていない。“strategy とは「特定の目的に対する枠組みや方向性」を指すので、厳密な訳は「方策」。strategy で前提となっているのはあくまでも目的の存在(以上抜粋)

ですって。

あらー、そもそもストラテジーの解釈が英語と日本語で違ってましたねー。

わたくし、日本語思考でおりました。これで真にグローバルになりました(キラリ)。

 

そういえば、PRプラン策定中に「そもそもキミたち 戦略 と 戦術 の違いがわかってないよ」とか言い出して

自己顕示欲に任せて会議を乱してオレ様ロジックのストラテジーに持ち込もうとするヤカラがいたりするけど、

センリャクセンリャク言って目的見失って言葉遊びするのはやめようね。

 

あ、広報 戦術 でしくじるとマスコミの方々にキレられるので、緻密な実務は重要よ。

(広報 戦略 でしくじると、冷静に分析されて酷評されるからもっと大変だけどネ☆!)


ではわたくし、グローバルな視点でPRストラテジーのソートリーダーとなって自らイノベーションを起こし、

これまでの定義をトランスフォーメーションして、ゲームチェンジを実現することをめざします。

・・・って体育館裏に呼び出されるわ、これ。

 

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