2015年2月11日

ジェンダーなんだー

今から20年前、アメリカの大学で卒業までの数合わせ的にとった授業が、ジェンダー、社会的性差を検証する女性学でした。

は?ジェンダーって積木みたいなゲームかなんかですか?ぐらいの知識で、女性学って恐らく日本人にとっては就職やビジネスにおいてもっとも敬遠されそうな類だから、一番実践に遠い授業だろうなー、と思って楽しむ気持ちで受けました。

その実、先生は自ら珍しい存在と認める英国系米国人の高年期男性(女性学を教えるシルバーグレーの紳士)で、授業の内容は先進国における女性の役割や地位と、アフリカやオセアニア地域におけるそれを比較して規定概念に疑問を呈す、といったもので面白くて論文が書きやすかった思い出があります。しかし未訪の地の異文化なんていうレア事例ばっかりで、わたしの授業の理解がほんとうにあってるかどうか自信持てないなー、と思いながら、採点基準は気合かなんかだったのか、とりあえずパスしました。

 

あれから幾年月。

正直、ジェンダーについて再考させられるタイミングが不惑を過ぎて来るとは予想だにしてませんでした。

セックス、肉体的性差となると、それこそ10代20代の大好物のテーマなのでは、と思います。おちんちん、おっぱいって、こどもにとっては笑いの対象、若いひとにとっては刺激的な話題、育児従事者にとってはひっぱられる対象、年をとったら潜在的患部、といった見方が多く(個人的感想です)、おとなになるとセックスを仕事の延長で考えることはあまり一般的でないですが、ジェンダーについてはその機会が多いことに気づきました。特に女性活躍推進を掲げて女性の就業率を上げようとしている目下の日本では。

 

そして個人的に、育休空けで男性の攻撃性を目の当たりにして疲弊してからというもの、ジェンダーを理解して行動することの重要性をかみしめるようになりました。

 

そこで、ちょっとその手のものを読み漁って、得た視点を2つメモしておきます。

主に参考にしたのは一ツ橋大学大学院経済学研究科准教授 竹内幹氏の2014年日本経済新聞への寄稿、Facebook COOシェリルサンドバーグ氏、ハー・ストーリィ代表取締役 日野佳恵子氏の執筆、発言です。

 

■女は男と同じゲームをしない

同じ結果を出すにあたって、女性は自己評価が低く、男性は自信過剰、と言われています。

同環境下で女性は「わたしダメ〜」といった態度をとり、男は自信満々ながら、ふたを開けてみたら男女の成績が同等ないしは女性の成績が優っている、といった事象はこれと連携しています。

また、男性が戦闘を好むのに対し女性は平等や平和を求める傾向にあり、女性が男性を立ててあげることで褒められることを社会環境において学習するため、女性は男性のサポートに甘んじることがあります。

それを良しとしないのであれば、同じゲームにのらないこと。クソみたいな男のケツをなんで拭かなきゃいけないの、と思うのであれば、自分でルール作りをして主導できる自分のゲームに活動の場を移したほうがよさそうです。

実際、起業ないしフリーランスとしての独立は、アイディア、リソース、計画、実行力、根気あたりがあれば実行可能性が高いので、もしも女性で男性主体の会社にイヤイヤいて軋轢を起こすようなケースに陥っているなら、さっさと自分の土俵づくりに動くのが全方位的利益につながるもしれません。

 

■女はギブギブギブ

女性は一度に多方面に意識が回る脳構造をしており、世話好きな性向を持つので、それを活かしてビジネスをするのであれば、駆け引きに注力するのでなく、ギブギブギブ(これは日野佳恵子さんの言葉でした)の気持ちで仕事をしたら成功する、とのこと。

これは個人的にはっとさせられました。わたしは30代まで、ギブ&テイク=ウィン・ウィンと考えて、駆け引きに勝つことばかり考えていたのではないだろうか、それはわたしと周囲のこれからの幸せにはつながらないのでは、と考えさせられました。

 

以上が、ちょこちょこいろいろ読むなかで、現時点において個人的かつ割と普遍的に糧になるかな、と思った要素です。

もうちょっと絞って幼児の母親の目線でいくと、子供と家庭を大切にして仕事をするのが社会の全体調和と富につながる、という点も重要性が高いですが、そこは性差のみならず世代、既婚未婚、子持ちか否かで若干温度が違う可能性があるので思うので上記には入れませんでした。


さて、もうちょっとまじめに人生計画考えてみようと思います。

 

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はいはーい、思考と交通の整理してみよっかー。